ビジネス用語に「4M変動(Man/Machine/Material/Methodの変更)」というものがあります。変更されると品質・生産性に大きく影響する為、量産では当たり前に管理すべき項目ですが、中国生産で悩まされたのが4M変動が起きてもこちらに報告されないことです。たとえば「もっと技術力の高い成型工場が見つかった」「もっと安いコンデンサが見つかった」と、良かれと思って勝手に変更してしまう。本人たちは悪いことをしている認識がなく、むしろ「改善したのだから褒めてほしい」という空気すらあります。
こちらの要望は単純で、事前に相談してほしいだけ。品質・認証・歩留まり・不具合解析は、前提がズレると全部やり直しになるからです。
ただ面白いのは、この「勝手な4M変動」から、ときどき驚く成果物が出てくること。以前、ODM先が二層基板だったマウスを「勝手に」一層基板で実現し、結果として大幅なコストダウンにつながったことがありました。良くも悪くも、現場が動くスピードと発想力がある。今の中国の台頭を見ていると、いろいろ考えさせられます。