最近、ロボット掃除機「ルンバ」で知られるiRobotが破産(再建手続き)に入ったというニュースがありました。背景にはいろいろありますが、象徴的なのは「低価格で改良スピードが速い競合が増えると、強いブランドでも苦しくなる」という構図です。これはゲーミングデバイスでも、かなり近い形で起きています。
ゲーミングの世界で目立つのが、中華系に多いカテゴリ専業ブランドです。マウスだけ、ゲームパッドだけ、レバーレスだけ──と領域を絞り、改良と新製品投入を高回転で回す。ユーザーの声(形状、素材、クリック感、センサー挙動、滑走、静音など)を拾って次ロットに反映しやすく、「気づいたら新型が出ている」状態を作ります。総合ブランドが複数カテゴリを抱えるほど、社内調整や生産ライン管理でスピードが落ちやすいので、この一点突破の事業戦略は強いです。
さらに強いのが商流の絞り込みです。直販寄り、販路限定、代理店構造の簡素化などで中間コストを圧縮し、売価を戦略的に“魅力的に見えるポイント”へ設定し易い。実際EC特化であればパッケージデザインに凝る必要もなく、簡素化によりコストも抑えられます。同等スペックに見えるなら「安い方」が正義になりやすく、ここで総合ブランドの“価格を守る設計”や“販路の広さ”が、むしろ足かせに見える場面が増えます。
こうした状況で「Mad Catzはファンの為に何ができるのか?」スタッフ全員が真剣に考えています。