「トコロ」変われば「価値」も変わる

「トコロ」変われば「価値」も変わる

「トコロ」変われば「価値」も変わる

自作PCをやっている人なら、一度はお世話になったことがあるであろう山洋電機の冷却ファン。堅牢で、静かで、長く回してもへたらない。いわゆる「信頼して購入するPCパーツ」の代表格です。

2000年頃、こんな話を聞きました。
「PC用ファンをアクアリウム向けに売ったらバカ売れしているらしい」と。しかも驚いたのは価格で、全く同じ型番・同じ仕様なのに、最低でも2倍以上の価格で売れているというんです。

何が変わったかというと、製品そのものではなく「市場」と「ターゲット」。
PCパーツとして見るとファンは“冷却のための消耗品”に近い扱いで、価格競争も起きやすい。一方アクアリウム側では装置は基本的に24時間動かし続ける前提で、「止まったら困る」「壊れたら可愛い魚たちが。。」という価値観になります。だから“静音”や“耐久性”に対する対価の価値観が違う。

つまり、市場が変わると「性能」の意味が変わり、結果として適正価格も変わる。
これは「売り方を変えるだけで収益性が変わる」という、ビジネスの基本みたいな話でもあります。

そして、そもそもこの話が成立した背景はシンプルです。
通電しっぱなしでも問題ない耐久性を持つファンが、たまたまPC用として存在していた。そのある意味「過剰な品質」が別市場ではど真ん中の価値になった。

トコロ変われば、価値が変わる。
同じモノでも見える景色が違えば値段も変わる。そんな話です。

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