「ゲーム」と「ランク」
普段、若いゲーマーと話す機会が多いのですが、ゲームの話題になると驚くほど「ランク」が会話の中心になります。今どのランク帯か、どう対策すべきか、どこで沼っているか。ゲームを語る言葉が自然と「ランク」を軸に回っている感じがあります。
一方で、私はゲームに色や音がようやくつき始めた頃から遊んできたタイプなので、同じ「対戦」でも認識が少し違います。私にとって、戦う相手は画面の向こうのプレイヤーというより、ゲームの裏側にいる「CPU」や「開発者の思想」でした。もちろんファミスタのように当時から対人で競い合うゲームもあって、それはそれで楽しかった。でも“ゲームと自分の一対一の戦い”という感覚の方が強かったです。
現在のランク中心の空気にはインターネット技術の発達が大きく関わっています。オンライン接続が前提になったことでゲームはアップデートで拡張できるようになり、運営はプレイヤーを長くゲーム内に滞在させる設計を組めるようになりました。課金要素も含めて、「長く遊んでもらう」仕組みが作りやすくなった。その中で「ランク」は分かりやすく「没頭を促す装置」になっています。目標が見える、比較ができる、続ける理由が生まれる。とても強い仕組みです。
ただ、その強さゆえに「ランク疲れ」も起きます。若いプレイヤーの中には勝ち負けや評価に引っ張られすぎて、ゲームが“楽しい”より“しんどい”になっている人もいます。そういう話を聞くと私はよく少額で買えるカジュアルなゲームや、ソロで完結するタイプのゲームを勧めるようにしています。すると「こういうゲームやったことなかったけど面白い!」という反応が返ってくることが多いです。「ランク」から離れた瞬間に、ゲームの別の楽しさが戻ってくるんですよね。
ゲームの楽しみ方は人それぞれです。「ランク」が好きな人もいれば、一人でじっくりストーリーや雰囲気を楽しみたい人もいる。
でももし「最近ゲームが疲れるな」と感じたら、一度だけでも普段選ばないジャンル、特に“ソロプレイの気分転換”を挟んでみるのはおすすめです。「ランク」がすべてじゃない。そう思い起こすだけでまたゲームが楽しくなります。